第2章 異常な夢
ここの病院での毎日は退屈だ
本当に何もない
鳥のさえずりも太陽の光も
「…退屈だ…。」
バサッとベッドの上に倒れ込む
食べ物も睡眠も住む場所もある
だが、『新しい』が無い
ここの風景は一年たっても変わらない
まるで時間が止まっているようだ
灰色の壁、くすんでしまった白い床
普通ならもう錯乱していても可笑しくないだろう
だが、私には唯一の『楽しみ』がある
それは…『不思議の国』だ
毎晩見る夢の中にでてくる国
とてつもなく綺麗で美しい国
「とっても…壊したくなる…アハッ。」
でも、不思議の国では私は動けなかった
喋ることもできなかった
ただ『喋る兎』の話を聞いていた