第28章 過去~帝光中学~
私は手をひかれるまま歩き続けた。
ずっと赤司くんの背中を見つめていた。
赤司「遅くなってすまなかった。」
るり「…え?」
赤司「顧問の了承を得るのに少し手間取ってしまって。本当は部活がはじまる前までに迎えに行きたかったのだが…」
るり「いえ、あの…ありがとうございました。」
赤司「ん?何がだ?」
るり「助けていただいて…」
赤司「助けた?何のことだ?」
赤司くんは不思議そうな顔をしてこちらを見つめた。
るり「いえ、なんでもないです。」
私がそういうと赤司くんは再び私を連れて歩き始めた。
それから私と赤司くんは男子バスケ部の体育館へと到着した。
赤司「さぁ、今日からここが君の活動場所だ。」
そう言って赤司くんはドアを開けて、
相変わらず私の手を握ったまま入った。
そこにはいつも片付けのお手伝いに来てくれてた
みんなが居た。
黄瀬「あ、キャプテーン!おつかれっスー!…ん?」
黄瀬くんが嬉しそうに駆け寄ってきた。
桃井「わぁ!るりちゃんだぁ!」
桃井さんは笑顔で私に手を振ってくれた。
緑間「む、神谷だと?どういう事だ?」
私の名前を聞いた緑間くんはこちらをがっと見た。
黒子「・・・・。」
黒子くんは何を考えているかわからない目でこちらを見つめていた。
紫原くんと青峰くんはチラっとこちらを見た後、
再び練習をはじめた。
赤司「全員、集合しろ。」
赤司くんの呼びかけに、みんな集まった。