第15章 進路
そんな疑問を持ったまま、オレは教室を出た。
本人に聞けということは、先生は時音の志望理由を知っていると言うことか。
「時音の考えていることは、わからないからな……」
時音「何独りで私の悪口呟いてるの?」
「!!」
声の方へ振り向くと、不機嫌な顔をした時音の姿があった。
「やっ、やあ時音」
時音「秀一!!」
ズカズカとオレの方へ歩み寄り、グイッと顔を近づけてくる。
頬を少しふくらませ、目はつり目がちといういかにもご立腹のようだ。
「なっ、なに?」
時音「今のってどういう意味?」
「今のって?」
時音「しらばっくれるな!」
ペシッと軽く時音に頭を叩かれる。
「時音最近ツンケンしてるよね、怒ってばっかりだ」
時音「秀一が余計なこと言うからでしょ…」
「もう」と言いながら、さらに頬をふくらます時音。
そのしぐさはさぞかし男心を擽るだろう。