第32章 儀式
「………」
お父様…そんなに私のことが、嫌いなんですか…
幻海「気にすることないよ。アイツはああいうヤツだ。
気にするだけ、お前が辛くなるだけだ」
「………うん」
おばあちゃんの言う通りだ。
とりあえず今は、目の前のことに集中しなくちゃね…
と、その前に…
「どうして蔵馬がここにいるの?」
さっきから気になっていた。
私、儀式のこと話してないんだけど…
蔵馬「燈から聞いたんだよ。今日の儀式の話しをね」
「…そう、だったんだ」
あれ?なんか蔵馬、怒って…る?
蔵馬「あなたが幻海師範ですね、オレは…」
幻海「知っとるよ、時音から聞いていたからね。
なるほどね…確かに、お前なら時音が懐くのも無理ないね」
「ちょっと、懐くって…//おばあちゃん!!」
もぅ!!おばあちゃんったらそんな言い方…//
蔵馬「クスクス。桜音さんもお久し振りです」
桜音「えぇ、久し振りです。あなた大分雰囲気が変わりましたね」
蔵馬「ありがとうございます」
「あ、そうだ。蔵馬」
蔵馬「ん?」
「このコは灯夜。土御門の分家筋、倉橋家の令嬢で、灯夜も緋神子族なの。
まぁ私が妖怪の頃からの幼馴染みって言えばいいのかしら。
灯夜も私のこと心配して、人間界へ来てくれたの」
灯夜「倉橋灯夜です。よろしくね、蔵馬」
蔵馬「こちらこそ、よろしくお願いします」
さっきの殺伐とした雰囲気が嘘のように明るくなって、蔵馬も場に打ち解けてくれて安心した。
コエンマ「さて、全員揃ったな。これからどうする?幻海」
幻海「儀式には月の力が必要じゃ。まだ日没まで時間がある、皆、あたしの家で休んでおくと良い。
時音、わかってると思うが、体調は万全にしておけよ」
「うん、わかった」