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彼女はボクに発情しない

第27章 組曲:月下の夢 ”叢雲”


適当な言い訳をして、をその場から引き離す。1秒の猶予もない。早く、人のいないところに連れていかなければ。ボクの身体は冷や水を浴びせられたように汗でびっしょりになる。

早く・・・早く!

いつ、が淫らな言葉を発するか
いつ、胸をはだけ、卑猥な自慰を始めてしまうか

怖くて仕方がなかった。

息を荒くし、身体が熱を帯びたようになっているの手を引き、ボクらは階段を駆け上がる。屋上近くの踊り場、なんとか人目のない所まで来られられた。

だが、人目がなくなると同時に、ギリギリで理性を保っていたのストッパーが完全に機能を失った。

「もう・・・もう・・・我慢・・・できない・・・ダメ・・・陽太、陽太・・・助けて・・・」
声を上げると、ボクにしがみつくように抱きつき、首筋に貪るようにキスを浴びせる。まるでボクの血を吸い尽くそうとする吸血鬼のような感じだ。
両手は忙しくボクの身体を弄ろうとする。これを放置するとあっという間に押し倒されてしまうのは最近の経験上痛いほどわかっていたので、ボクはフッと力を抜いての拘束の力をそらすと、巧みに身体を引き抜く。

そのまま身体を半回転させ、の背中に回り込んでいく。
まるで武道家のような身のこなしだと、自分でも思う。ここ最近で編み出した、発情したに対抗するための体技だった。

「・・・今助けるから、力を抜いて」
耳元で囁く。こうすると、少しだけが大人しくなることを発見した。
実はボク自身が怖さで足がガクガク震えているのだが、それを出してしまうと、が怯えるのではないかと思い、必死に声に出さないように耐える。

大丈夫・・・大丈夫だよ・・・ボクが絶対守るから・・・。

いつものように左手にタオルハンカチを持って、の口を塞ぎ、右手でスカートをたくし上げての秘部に指を這わす。性処理用具など最近は持ち出す暇がない。大抵は、指、それでもダメなら舌を使っている。

おかげで、すっかりボクはのオマンコをいじるのが上達してしまった。

親指で軽く円を描くようにクリトリスを刺激し、段々と力を強める。
「ふぐー・・・ふっ・・ふぅ」
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