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かるら怪談

第45章 鬼の宿


☆☆☆
「まあ、この話に出てくるひいばあさんなんだけど、そのあとは入院した病院で亡くなったそうだ。病院に搬送された時点で四肢の骨がバキバキに折れていたんだと。そりゃそうだよな。90も超えてそんな大立ち回りをしたんだから。」と、Sは言う。

この件について警察は、精神錯乱を起こした老人が包丁を振り回したとして、事件化はしなかったようだった。

ただ、本当にただの精神錯乱だったのだろうか?
S曰く「あり得ない力で包丁振り回すっていうのは、精神錯乱者にはありうることみたいだけど、ただ、Aが言っていた『獣のような臭い』やBさんが見たっていう『あり得ない顔の歪み』っていうのは気になるよな」

鬼って、人じゃないものって意味だろう?
Sはそう言って笑った。
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