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禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー

第10章 彼は彼女を取り戻したい 【ONE PIECE ロー】


「……これは、治療だ。あんたの心から闇を追い出すための、医者としての処置だよい。……いいな?」

自分自身に言い聞かせるようなマルコの低い声が、静かな室内に響いた。
彼はゆっくりと、彼女をベッドへと横たわせる。
その眼差しには、男としての情欲よりも深く、静かな覚悟が宿っていた。

「……嫌だったら、いつでも言うんだよい」

マルコが囁くと、いのりは潤んだ瞳で首を横に振った。
それに背中を押されるように、マルコは彼女のシャツのボタンを外していく。
露わになった白い胸元には、まだあの男がつけたどす黒い痕が、呪いのように残っていた。
マルコは苦い表情を浮かべながらも、服の上から慎重に、けれど確かな熱を持って揉みしだく。

「ん、ぁ……っ、はぁ……」

いのりの口から、甘い吐息が漏れた。
その無防備な反応に、マルコの理性がじりじりと焼かれていく。

「……これ以上進めば、もう引き返せねェ。……本当によいんだな?」

確認するように問いかけるマルコの手に、いのりは自らの手を重ねた。
そして、彼の手を強引にシャツの中へと導き、熱を帯びた生肌に直接触れさせた。

「……お願い。……直接、触って……。あの人の感覚が、まだ……ここに、こびり付いてるから……っ」

「っ……あぁ、分かったよい……」

吸い付くような肌の柔らかさに、マルコの指が、本能に突き動かされるように強く揉み入った。

「あ、んっ……マルコ、さん……っ」

「ここか……? ここを、あいつに吸われたのか……」

マルコが痕の残る鎖骨のあたりに指を添えると、いのりは小さく頷き、縋るように彼の金髪に指を絡めた。

「……吸い上げて……。感触……全部、消して……っ」

「……あぁ、全部……俺が消してやる」

マルコは深く、深く腰を屈めると、彼女の胸元の痕に唇を寄せた。
慈しむように舌を這わせ、その熱で呪いを焼き切るように吸い上げる。

「あ、はぁ…っ!んん……んっ! あ……暖かい……」

ティーチの獣のような蹂躙とは違う、マルコの熱が、彼女の冷え切った心をじわじわと解かしていく。

「……いのり。俺の名を呼べ。あんな奴の名じゃなく、俺の名前を……」

「…マルコ、さん…。マルコ、さん…っ、好き…っ」

彼女の切実な愛の告白に、マルコはついに最後の一線を越える覚悟を決めた。



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