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天狐あやかし秘譚

第126章 形勢逆転(けいせいぎゃくてん)


その様子はまるで、この場所がすでに異界にでも取り込まれてしまっているのではないかという不気味さを私に感じさせた。退魔術も結界術も得手としていない私が頼れるのは占術だけである。しかし、その占術は、施行している時に大きな隙ができる。完全に安全な場所であるか、仲間がいて守ってくれるところではないと、逆に魔につけ込まれてしまう恐れがある。

いつ怪異が現れるかわからない以上、占術に頼ることはできない。

だから、こうして『見る』ことを続けるしかない。
『見る』行為が祓う力を頼りに、マンションの前の道に目を光らせる・・・これが現在私が取りうる最良の方法であると言えた。

お願い・・・九条様!
早く、早く来てください!!
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