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ネコの運ぶ夢

第10章 海辺のネコ


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あの女性はちゃんと約束を守ってくれたようで、次の日にはデータで写真が送信されてきた。メールには「多分月末の号に、掲載されると思います!ありがとうございます」とのことだった。

音子のスマホに写真データを転送してやる。
音子は、現像してほしいとねだってきた。

こいつが、モノを欲しがるのは珍しい。
早速、コンビニで写真印刷してやると、彼女は写真を抱きしめて喜んだ。

その顔を見て、これは写真立ても買ってやらなければなと、俺はこっそりと心に決めたのだった。
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