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たまのケージ【ヒロアカ】

第9章 事情聴取(相澤消太)


「だから、あなたの事がよく見えたんです」
「は、はぁ……」

私を見つめる相澤さんに、今日初めて会ったばかりだというのにドキドキしてしまう。

 
「ずっと、見てた。……好きだった」


 ……す……

 ……そん……

「へぇっ……?」


突然の告白にビックリしすぎて、情けない声が出た。


 つ、つまり……

 私は初対面と思ってたけど、相澤さんは違かった……でいいのかな?ん?なんか日本語、おかしくない?

 っていうかずっと見てたってなに?全っっ然、私気付かなかったんだけども…… 

「今日、これから予定ありますか?」


そう聞かれて、色々期待しかけた。


……んだけど……

「あの……今日、これから街コン行かなきゃ、いけなくて……」

素直に予定を暴露すると、相澤さんは表情一つ崩さずに言った。

「そんなの、行かなきゃいい」


その言葉に、一際心臓の鼓動が早くなった。


「あの、けど……」
 
 もう、登録しちゃったし……って、友達に強引に誘われたんだけど……

「行かないと、悪いから……」
「……分かりました」

相澤さんの手が、スッと離れた。

……と思ったら、抱き寄せられて、身体が密着してしまう。

「あ、相澤さ」

続きも言えない程突然にキスされてしまって、私のこんがらがっていた思考回路は更にぐっちゃぐちゃになっていく。

 街コンが街コンで相澤さんが行くなって言って……あれ?何言ってんだ私……相澤さんが?私を好きで?あれ?

 もう、訳が分かりません!


私は、思考回路がオーバーフローしてしまってこれ以上考えるのを止める事にした。


「……は……」

塞がれていた唇が解放されて、でも何を言ったらいいのか全然分からない。
そんな私を見た相澤さんは、ポケットから財布を出すと1万円を私に握らせた。

「あ……おつり……」

ぼんやりした頭で言うと、相澤さんは私から身体を離した。

「いつかで、いいです」
 
 いつかって……

 そんなの……レジ締め、合わなくなっちゃう……

そんな事だけ都合よく考えていると、相澤さんは「じゃあ」と言って店を出て行ってしまった。



突然やってきた嵐のようなひと……というのが消太の第一印象だった。


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