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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第16章 義勇の過ち〜冨岡義勇


「長い間お稽古来れなくてすみません。」

義勇は、ゆきの元に走り寄った。

「もう腕はいいのか?痛くないか?」

ゆきは、目を合わさず「はい」と答えた。

あきらかに元気になった義勇を見て百合の心は痛む…。

ーー

稽古も終わる夕刻になった。

「怪我する前の体力にだいぶ戻っているな。良かった。」

「ありがとうございます」

ニコッとはするが、ゆきは目を合わせてくれない。

ふと見渡すと、いつも稽古中ずっと見学している百合の姿が、いつの間にかなかった。

この機を逃すまいと義勇は、帰り支度をするゆきを後ろから抱きしめた。

「会いたかった…この髪に体に触れたかった」

嫌がる素振りもなく帰り支度を続けるゆき

「ゆき?」

するっと腕の中から抜けていった。

「今日はありがとうございました。明日またよろしくお願いします」

何事もなく道場から出て行った…と、入れ替わりで百合が何処からか帰ってきた。


ーその晩

なぜゆきはあんな態度だったんだ?

抱きしめても無反応だった…嫌がりもしなかった。

まるで俺が、見えていないように…

義勇は、どんどんお酒を煽ってしまった。

だが…違和感に気付く…

何だ?いつもと酒が違うように…感じる。



いつの間にか義勇は眠っていた。

頭痛で目が覚め、腕に髪が触れた。

ゆき?夢か?
ゆっくり目を開くと隣に裸の百合が寝ていた。

義勇は慌てて飛び起き、百合が目を開く。

「おはようございます」

「な、な、何している?」

「覚えてないのですか?昨夜お部屋を訪ねたところ私の腕を引き布団に招き入れたんですよ」

「はっ?」

「義勇さんもお召し物着てないですよ」

「やっと婚約者になれました」

その時物音がした。「あの子が稽古に来たんだわ」
義勇は慌てて隊服を着る

道場は鍵が開いておらずゆきが扉の前で待っていた。

そこに慌てた様子の義勇がやって来た、鍵を開けようともたもたしていると百合が姿を表した。

ゆきに向かってニヤリと微笑む「昨夜やっと義勇さんに愛してもらいました。」

ゆきは、下を向いて「そうですか」とだけ答えた。

そして何事も無かったかのようにゆきは、お稽古の準備を始めた。

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