第26章 痕跡 ✴︎
side 冨岡
…もう我慢するのは限界だった。
と再び恋人の関係に戻り
俺の腕の中で、何度も甘い声を発しながら感じている、可愛いを見ていたら…
抱きたい衝動を抑え切れる訳がない…。
屋敷に戻って来る前、
他の男が…
不死川がに触れていたことを
無かった事にして忘れることなど出来なかったから
長い時間をかけて
の肌に触れ、俺の温もりを残し
不死川の痕跡を消してやりたかった…。
そんな俺の独占欲が強すぎて
少々手荒く攻めてしまったとは思うが…
の色気に抗うことなど
俺には出来なかった。
「…」
やっと彼女を堂々と抱ける…。
やっとと一つになれる…。
興奮が治らない俺は
衣服を緩め、勃ち上がった状態の硬化した己の性器を外に晒した。
の淫らな姿を見たことで
ずっと大きく反り返っていたから…
挿れてしまったら、あまり長く持たないかもしれないな。
そんな予想をしながら
横になっているの顔に目を向けると
俺はすぐ、異変に気付いてしまった。
「お、おい…、…?」
『…。』
返事が返ってこないことで
まさか…、と思い、近くで顔を見ると
の閉じた瞼は全く開きそうに無く…
彼女の穏やかな小さい寝息が耳に入ってきた。
「…。はぁ…、お前という奴は本当に…』
どれだけ俺に我慢をさせ
焦らす行為を繰り返せば気が済むんだ…。
…だが、冷静になって考えてみれば
柱との稽古で疲れているに対し
強引に迫ったのは俺だ。
体に疲労が蓄積されているのに
二度も気をやった訳だから…
が疲れ果てて意識を失い、眠ってしまうのも当然だな…。
『スー…スー…』
「フッ…、ゆっくり休め…。
今度お前に触れる時には
最後まで付き合ってもらうからな。」
そんな俺の呟きに気付かないまま
裸姿で眠っている。
風邪を引かぬよう、衣服を着せ直し
己の体と気を落ち着かせる為、俺は1人で部屋の外へ出た。
…このまま側にいたら、寝込みを襲いかね無いからな。