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魔王之死刀

第8章 ・記憶


 握力は左右共に未計測であるが、ニンゲン及び魔神族の上限を遥かに超えていると推測される。

6.変異段階
 形態   特徴
 デミゴット(通常時) 基準
 羅刹(第一段階) デミゴットの約1.2倍の戦闘力
 死皇帝(最終段階) デミゴットの約1.5倍の戦闘力。

 死皇帝時の痛覚はほぼ消失。
 当初はデミゴットから死皇帝への直接変異が困難であったが、現在は可能。
 死皇帝時は凶暴化する可能性が高いが、条件・発動要因は不明。

7.戦闘能力・耐性
 戦闘力(相対値):デミゴット=100/羅刹=120/死皇帝=150。
 今後も上昇の見込みあり。

 耐性:物理耐性/火炎・氷結・魅了無効/呪殺吸収。

8.記憶・精神特性
 人間時より優れた記憶力を有し、死皇帝変異時には更に向上。

 前死皇帝同様、読心術の使用が確認されている。

 精神状態は良好。
 非常に強い意志決定力、忍耐力が確認されている。

9.生殖・遺伝的特性
 「闇」と「死」の象徴であり、その遺伝子も「死」を帯びるため、他の生命体との繁殖は不可能。
 子を成した場合、魂及び生命のない死産に終わると推測される。

10.備考
 左目及び左胸から右腹側部に掛けての古傷は覚醒前の負傷であり、自然治癒・魔法治癒共に不可能。
 左眼球は摘出されておらず、手術による再生が可能だが、ゾロの意思により未処置。

 死皇帝変異の度に潜在能力が覚醒する傾向がある。

 万一ゾロが凶暴化した場合、唯一阻止出来るのは、現時点では大魔王ルシファーのみである。

11.結論
 ゾロは、死皇帝アポフィスの力を受け継ぐ唯一無二の高次生命体であり、「闇」と「死」を体現する存在である。
 今後の行動・変異により、戦闘能力・潜在能力共に更なる向上が予測されるが、凶暴化の条件・程度などは現時点で不明である為、引き続き監視・解析を行う必要がある。

以上、報告する』

 発表された解析結果に、その場にいる者達は驚きを隠す事か出来なかった。
 その体に宿る細胞組織、呪いの血液、闇の力で生きる死の生命体……ゾロが唯一無二の存在である事が、ここで改めて示されたのである。 
 その場にいる魔王たちの瞳が、一斉にゾロへと注がれる。
 大魔王の隣に座しているルキフグスが、思わず低く唸った。
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