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【天は赤い河のほとり】短編集

第2章 カイル:01│女神のいない大地で


【女神のいない大地で】ドリームside
カイル:恋人│2(2/2)/3P┃3500文字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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皇妃の宮殿に着くと裏門が開いている。

(ここから侵入したのかしら?どう見てもあきらかに罠なのに…)

頭痛がするのをこらえて、わたしも侵入を試みた。そろそろカイルも事態が把握できている頃だろう。出掛けに一応門に一番近いところで休んでいるキックリを起こしてきたのだから。


辺りを警戒してみても、誰もいないようで静まり返っている。ますます怪しい。身を隠しているとユーリとティトが嬉しそうに走ってきた。

どうやら無事に目的は果たせたらしい。


あと少しで門──というところでユーリが踏んだ排水溝の中から大男が出現。

(なにっ!?)

大きな手で足を捕まれたユーリだけどティトが短剣で応戦してなんとか助かった。

次の瞬間にわたしは『[息もつかぬ]とはこのことだわ』と持ってきていた剣を構える。

まさにティトがユーリを逃がし、大男に対峙しているその隙にタンッと地面をけったわたしは大男の後頭を目掛けて剣を降り下ろした。


「ぎゃ───っっっ!!!!」

わたしの気配に瞬時に振り向いた大男。でも遅かった。我が剣は彼の額から片目をつぶす。

「おまえはっ、誰だーっ!!!!」

巨体で暴れるタメに血飛沫が舞散る。呆然としているティトの手を引っ張り、門を開けると泣き叫ぶユーリとカイル一行がいた。

「ドリーム!?」

そうして長い長い夜がやっと終わって、空には暁の明星が輝く。
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