第21章 群発災害
医療班の方がいなくなると彼はまた私の手を握り、涙を流しながら微笑む。
「そんな泣かないでよー…。」
「やから、泣いてへんって……美影、愛しとる。」
「私も、愛してる。」
目から出ている水は涙ではないんだろうか…。
酸素マスクを外そうとすると慌てて止めてくるので、その手を掴めば動きを止めてくれた。
そのまま酸素マスクを外し目を閉じる。
「なにしてるん?」
「ん。」
「え?……っ、ふっ…ちゃんと口で言いや?」
そっと唇が重なりゆっくり離れる。
すぐに酸素マスクをつけられて、その後はあの後どうなったのかとかいろいろ話しを聞いた。
明暦の大怪獣というものが9号の中から出てきて大変だったと…。
明暦の大怪獣って…資料を見た気がする。
相当やばいやつじゃ…。
大変なんてものじゃなかったはず…。
「宗四郎、お疲れ様。」
「うん、君も…。」
指を絡めてギュッと握り見つめ合った。