• テキストサイズ

ハリー・ポッターと贖罪の代行者

第26章 【finale】


「大丈夫だ、私だってむざむざ殺される為に行くんじゃない。今はどうにか時間を稼いで、ハリーの到着を待つんだ」

 クリスの力強い瞳がドラコの湖水の様なブルーグレイの瞳を捉えると、ドラコはグッと言葉を飲み込み、小さく頷いた。

 それからクリスは足場の悪い瓦礫の山を上ると、臆することなくベラトリックスを睨みつけた。
 その反抗的な表情を見たベラトリックスは、クリスに鎖の付いた手枷をはめると、杖を奪い取り、狂気をはらんだ顔で笑った。

「どうもお前自身を痛めつけても効果がないようだから、特別に最高のショーを見せてやるよ!――レダクト!!」

 ベラトリックスの呪文が壁に当たると、幾つもの大きな瓦礫がDAメンバー達の上にガラガラと大きな音を立てて崩れ落ちて行った。
 その瞬間、クリスは息をするのも忘れて目を限界まで見開いた。

「っ……あ、ああぁ、ああああぁぁぁ!!」

 クリスは瓦礫の山を見下ろしながら、声帯が切れて血が出んばかりの大声を上げた。落ちた瓦礫の下敷きになったのだろう、床には粉塵に紛れて血がにじみ出ていた。

 ――あれは誰の血だ?ロンか?ハーマイオニーか?それともドラコか?それとも全員……?

 クリスが混乱して意味のないうめき声をあげると、ベラトリックスはこの上なく上機嫌に高笑いをした。

「あーっはっはっはっは!!やっぱりお前は直接攻撃するよりも、仲間をいたぶった方が効くみたいだねぇ」
「……殺してやる……いつか絶対殺してやるぞ下種が!!」
「おや?アタシにそんな口を利いて良いのかい?――レダクト!!」
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp