第4章 VS 世界選抜チーム
てっきり飽きたと言われてに残りのクレープを押し付けるかと思ったが、完食したことには少なからず驚いた。
「ごちそうさま」
「完食するとは思わなかった」
「可愛かったし美味しかったからね。それに日本は食にうるさいんでしょ。残したら怒られそう」
「よく分かってるな」
「怒るんだ…」
否定しなかったを見て、ロキはぼそっと呟いた。
そう言うロキもクレープを完食した。
「原宿の可愛い食べ物も女の子もだいたい分かった。オイラが一番可愛い!」
「まだ時間あるけどゲーセンとか行く?」
「「げーせん?」」
カバソスの自画自賛をさらっと流したの提案は、2人の興味を引いた。
「___ああもうまた1位逃した!もう一回!」
「はいはい」
チャリン、とはカバソスの足元にある硬貨口にコインを入れた。
特に助言もしてないので、再びスタートダッシュを見事に外したカバソスを横目に、財布の中身を確認したはロキに話しかけた。
「両替したいから一緒について来てほしい」
「いいですよ」
カバソスやロキから極力離れようとしないの言動に、ロキが今更疑問に思うことはない。
隣にいて分かった。
は周りに溶け込めない人間だと。
ひとたび彼女を見てしまえば、その目線は好奇から抜け出せなくなる。
そういう美しさがあると、ひと目で分かってしまうのだ。
無用のトラブルを避けるために、は1人で行動しないようにしているのだ。
ゆえに、自由に行動できるブルーロックに愛着を持っていることにも納得した。
「…それ、あなたのポケットマネーですか?」
「パブロ・カバソスからの700万から崩してる。ちなみにさっきのクレープも」
「なるほど」
金の使い方がうまいな、と思った。
「個人的に質問しても?」
「どうぞ」
「どうして僕達を選んだんですか」
「…甚八くんから何か聞いたか」
「ええ。世界選抜メンバーの候補は他にもいたのに、この5人を名指ししたのは貴女だと」