第14章 day10 物間寧人
『物間‥くんっ‥』
繰り返される口付けが頭の中まで甘く痺れさせて
お腹の奥がきゅんと切なく疼く
『ぁっ‥‥もの‥ま‥くん‥‥っ』
両手首は片手でシーツに縫い止められていて
私の身体の上に跨る身体はお互いの体温をどうしようもなく上げていく程密着しているから
どこにも逃げ場なんてない
「はっ‥‥余裕がなさすぎて自分でも嫌になるな‥‥」
幾度となく繰り返される口付けの合間
高らかに笑ういつもの彼とはまるで別人のように
焦りにも似た笑みを溢す
「こんな格好悪いところ見せるつもりなんてなかったんですけどね‥」
その笑みに滲む
隠し切れないほどの熱が指先からも伝わってくる
左手で私の手首を抑えたまま
右手は自身のシャツのボタンを器用に外していく
そのまま脱ぎ捨てられたシャツがベッドの横に放り投げられた
しなやかな筋肉の上に浮かび上がる紫の印
くっきりと浮かび上がったそれに心臓がとくりと跳ねて
視線を逸らせないまま見つめあっていると
今度は私のパジャマのボタンに手がかかる
器用な指先があっという間に全てのボタンをはずし終えると
露わになった肌の上にとんと指先が触れる
「許せないですね‥綺麗な肌に‥‥こんな‥」
人差し指と中指が
身体に残る情事の痕を優しくなぞる
ひとつひとつ優しくなぞられる指先が
身体に残された熱の温度を上げていく
どうしようもなく燻った熱が身体中を駆け抜けて
私の口からはとめどなく甘い吐息がこぼれ落ちる
『んっ‥‥ぁっ‥‥んぅ‥っ』
「っ‥‥A組みたいに‥っ‥先生に負担はかけたくないんでね‥手短に終わらせますよ」
耳元で囁く声に身体を震わせるのと同時に
ショートパンツがするりと下ろされる
膝裏に手を差し込んで
両足を大きく開かされると
物間くんの熱がいつの間にかショーツの上から擦り付けられていた
『はぁっ‥‥』
ぐっと押し付けられる熱に下着はあっという間に恥ずかしいシミを作る
その上を執拗に擦られると水音も次第に大きくなっていく
『ゃっ‥ゃだ‥‥っ‥恥ずかしっ‥‥』
早く物間くんがナカに欲しいと
強請るように音をたてる