第31章 再会と敵
ーこんなの……。
「嘘だろ……ミーウ……」
(そんなはず……)
ー新聞で読んだミーウの実力ならば、あの程度の攻撃は避けれたはずだ。それなのに……。
「何で避けなかったんだよ……」
キッドは自分の手を見つめた。ーー今まで、たくさんの人を殺してきた手。
(おれは……ミーウを、殺しちまったのか……)
ーそいつらと同じように……。
キッドは呆然と立ち尽くしていた。
「キッド! 何してるんだ!」
部下から騒ぎを聞いたキラーがキッドのもとに走って来た。
「キラー……」
「キッド、どうしたんだ?」
「キラー……おれはミーウを……」
「おれらの船長を勝手に殺すんじゃねェよ!」
キッドとキラーは驚いて、声のした方を振り返った。
そこには、ミーウをお姫様抱っこしたスレイジが立っていた。
「スレイジ……」
ミーウはスレイジを見上げた。
「……」
スレイジは黙ってミーウを降ろして、ミーウをかばうようにして立った。
「おれらの船長はお前なんかには殺されねェよ!」
スレイジは後ろにいるミーウを振り返った。
「ミーウ、何で避けなかったんだ? あれくらいの攻撃なんて簡単に避けれるだろ?」
「うん……」