第9章 吐露Ⅰ
[十亀条Side]
ちゃんを見て不謹慎だけどドキドキはしていたのだがそれと同時に心配でもあった
部屋に入ってまず先に思ったのは
(とても…辛そうだぁ…)
表情が苦しそうに見えること
まるで何かに取り憑かれているかように思えるほどあの明るい彼女の面影はない
普通にしているみたいだったけど俺と話すのもぎこちないように見える
それに少し痩せただろうか不安が募って仕方なかった
それと俺がいるせいだろう何に焦っているのかはわからないが汗が出ているしここにいるだけでも辛そうに見える
まるで一人だけ空気がないような
(ちゃん……)
ショックではある
好きな子が辛そうにしているのを見ることは
俺にできることは少ないかもしれない
少しでも力になりたくてたまらなかった
(俺ぇ…………)
(この思いを…伝えたいぃ………)
ちゃんが俺といる時ぐらい気楽にいてほしくって口下手だけど伝える
これしか方法が無いと思ったから
それにこの気持ちは本心なことには変わりない
必死だったのは確実だ
けれど
まさか彼女が泣くとは思わなかった
無理もないかもしれないそれほど辛い思いを溜め込んでいたということだろうから
けれど思ったより逆効果になってしまいどうしたらいいかますますわからない
早く涙を止めたい
あの時俺は無我夢中だった