第28章 番外編② 御礼
[………美味かった]
[いえいえ…!お口にあってよかったです…]
[………悪いなこんなにもらって]
[いいんですよ…!家じゃ食べ切れないし]
その後はちょこちょことお話しながらも桃を沢山頬張っていた
最初は遠慮はしていたものの私がほぼ強制的に剥いて食べさせたからかその後は無言て食べていたよほど美味いのか幸せそうな顔をしながら
さすが高校生
条くんもだけどとても食べさせ甲斐がある
[じゃあ帰る]
[…………もう帰るんですね]
その言葉を聞いて急に名残惜しく感じてしまう
やっと打ち解けられたような感じがしたからかもしれないと言っても帰らないといけないだろう
なにせ彼はボウフウリンだ
明日もきっと忙しないことは確実なのだから
(寂しい)
せっかく仲良くなったのにという気持ちが強いからか一層より感じる
また鶴の湯に来てくれるかもわからない
そんな悲しい顔をしているからか
[………しょうがねぇだろ]
[また…会いに来る]
(梶さん………)
なんとなく察してくれたのか元気づけようとしてくれたみたいだ
恥ずかしいけれど同時に嬉しい
[…………!はい]
[それまでに敬語直しておけ]
(うっ………)
ニコニコと返事をしたらまさかの不意打ち急な落差だ
確かに言われてもおかしくはないけれど慣れるまでまだまだ時間はかかりそうだが慣れなければ
[え………あ……う……うん……]
[これで……大丈夫……?ですか…?]
つっかえつっかえ返事をする
これで正解かとは思えないけど結局敬語も出ちゃってるし
梶さんの返答を待つしかない
[…………よくできたな]
少し口角が上がり微笑み彼はいつの間にか頭をポンポンと撫でていた