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あの方々の守護霊は3[dzl]

第6章 ぼんさんとおらふくんの守護霊


 そうして私とぼんさんとおらふくんは、休憩室の長椅子に腰を下ろして話をすることにした。
「とはいっても、そんなに長く話すものではないと思うんですが……」
 私はそう言いながら、ぼんさんの背後へ目を向けた。
 そこには、気さくそうな青年がこちらに向かって明るく笑っているぼんさんの守護霊がいた。この守護霊は面白いことに、ぼんさんがとある格闘ゲームでよく使うキャラクターのモダンくんであり、ぼんさんのことを様々なことから守っているらしい。
「モダンくんはいるの?」
 とぼんさんが聞いてきたので私は頷いた。
「はい、いますね。特に変わった様子なく、元気そうです」
 時々ぼんさんとべったりくっついていることもあるが、特にモダンくんがいつもと違う様子はない。それどころか私にも好感的な笑みを向けてくれるので、顔の傷が怖いとは思わなくなった。
「僕のも変わっとらんの?」
 と聞いてきたのはおらふくんだ。
 おらふくんの守護霊は普段はいない。それは本人の力や飼っているペットに影響するからなのだそうだ。だが、時折その人懐っこい性格からか、何かしら幽霊か生き霊が守護霊として憑いていることもあるのだが、今回は誰かや何かが憑いていなかったので、私ははい、と頷こうとした。
 しかしその瞬間、目の前がピカリと光って私は思わず声を上げてしまった。驚いた二人は大丈夫かと声を掛けてくれたが、その光がなんなのか分からず、私は大丈夫と答えるしかなかった……。
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