第4章 練習試合
えっ?えええ?何これ少女漫画???
うわ、蛍顔近っ!綺麗な顔だなぁ…じゃなくて!!!
ムギュウ
「ぶへっ」
両頬を手で挟まれる。
おちょぼ口になって変な声出た。
「ぶっ…ちょっと、変な声出さないでよ」
手を離し、してやったり、と言わんばかりの表情でこちらを見る蛍。
「や、やったなぁぁぁ!!」
今絶対顔赤い。くそ!恥ずかしすぎる。
慌てるあたしをひとしきり笑い倒して歩き出す蛍。
ほんといい性格してますわね!!!!
「あ、でもさっき言ったことは本当だから」
「え?」
「これからは変な人に絡まれたらちゃんと警戒しなよ」
「は、はい。キヲツケマス…」
有無を言わさないような視線に思わず返事をする。
な、何なんだ今日は・・・。
及川さんといい、蛍といい。
火照る顔を何とか鎮めて蛍の隣を歩く。
「でも蛍もそう言ってくれるんだね、なんか嬉しいわ」
「い、一般的に見たらって話をしてんの」
そう笑って見上げると今度は蛍が頬を染めてそっぽを向く。
何となく、ほんとに何となく嬉しいと思った。
多分、蛍が人を褒めることが少ないからだと思うけど。
翌日から部員のみんながあたしの顔を見るたびに頬を擦る習慣が1週間続いたのは何なんだろう…?