第4章 練習試合
練習試合に向けて日曜にした打ち合わせから様子がおかしい翔陽。
「翔陽〜???大丈夫??」
「だっ、大丈夫!!!俺、全部がんばるっ!!!」
「???」
飛雄がサラリと言った[総崩れ]の言葉にものすごいプレッシャーを感じているらしい。
団体競技の経験もなければ、試合の経験もない。
水泳の地区大会に出たことがある程度のあたしにはどんな言葉をかければいいかわからない。
「まぁ、なるようになるよ、先輩達もいるんだし!」
精一杯のあたしのフォロー虚しく、翔陽は日に日にヤバくなっていく。
火曜日
バスに乗ると、潔子さんがあたしの隣に座る。
「楽しみだね」
「そうですね!入部していきなり強豪との試合が見れるなんてラッキーです!」
ニコニコでそう返す。
「1人おかしいのがいるけどね」
後ろの席の蛍が呟く。
「翔陽、大丈夫かな・・・って!!!袋!袋!」
心配になって振り返ればもう爆発寸前の翔陽。
慌ててエチケット袋を取り出すがその努力虚しく龍先輩の膝にダイレクトGEROをかましてしった。
「すみません、田中さんすみません」
よろよろの翔陽が龍先輩にひたすら頭を下げる。
「いいっつってんだろうが!そんなことよりおめーは大丈夫なのかよ!?」
「ハイ…。途中休んだし、バス降りたら平気です…」
「そうか!ならいい!今日の試合はお前の働きにかかってるかんな?3対3の時みたいにフリーで打たしてくれよ!?」
とどめの一撃をかます先輩。
緊張とかの感情を持ち合わせてないのかな、この人。
「あ、先行って準備手伝ってきますね!」
「うん、一緒に行く」
潔子さんと先に体育は入り、練習試合の準備を手伝うことにした。