第3章 入部!
授業中に居眠りしたり、お昼休みにレシーブ練習する日向を見かけつつも、その真剣な表情になんだか声をかけれず数日。
あっという間に土曜日を迎えた。
家を出るとちょうど蛍もいた。
「おはよー蛍!なんか久しぶり」
「たかが数日でしょ、そんなに恋しかった?」
「ぐっ、生意気なやつめ!でもちょっと寂しかったよ」
「…あっそ」
「?」
ムカつくけど、寂しかったのは本当で、ふざけ半分でそれを伝えてみる。
そうすると蛍は想像以上に大人しくなって、ほんのちょっぴり調子が狂う。
「おはよーツッキー!鈴!」
「おはよう忠!今日はがんばってね」
「!う、うん!ありがとう」
にっこり笑ってそう伝えると、忠は嬉しそうな顔で答える。
その素直さを蛍に少しでいいから分けて欲しい。
「そんで蛍くん、今日の意気込みは?」
「別に…。あのチビはともかく王様とまともにやり合っても俺たち庶民じゃ勝てないでしょ」
本当熱さと対極にあるなこの男は。
「チビじゃなくて日向!昼休みも練習頑張ってから、あんまり油断すると痛い目にあうかもよ?」
「…やけに肩入れするじゃん」
「まぁあって数日だけど友達だし。いい子だし!素直だし!」
「あ、そ」
ん?なんかあたしも地雷踏んだ?
何やら不機嫌になら蛍をこれ以上つっこむことも出来ずに学校へ向かう。
不機嫌な蛍はちょっと心配だけど、試合は楽しみだ。