第2章 馬鹿と告白と初デート
「俺、寧々のこと好きだから、寧々のことは俺が守ってやるよ」
「五条くん、なにその上からの告白。気持ちがこもっていないのだけれど」
つまらない学校生活、馬鹿な人間は同級生にもいた。
「て言うか、その為に硝子や夏油くんを先に帰らせたの?」
放課後、2人きりの教室。
クラスメイトを追い払ってまで、言いたかったのがこんなこと?
「私、もう帰るから」
「おい寧々、返事くらいはしろよ?もちろん答えは…」
「無理…っ、」
あ、ちょっと待って。
「無理ではないかもしれない」
あまりにも自信に満ち溢れた告白をしてきたのは、御三家のひとつ…五条家の人間だ。
しかも五条家きっての才能の持ち主で、無下限呪術と六眼を併せ持つ。
「やっぱり付き合ってもいい」
「お、予想通り」
「ただし、これだけは伝えておく」