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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「悟の気持ちを汲んであげようじゃないか。食べ終わったのだし、そろそろ行こう」


五条くんの牽制と夏油くんの促しによって、硝子と歌姫先輩はお互いに顔を見合わせた後


「「絶対に寧々(ちゃん)を泣かせるなよ!」」


と言って、渋々立ち去った。


「…はぁ、まさかあんなうるさいのに出会うとは思ってなかった……。癒されてたのに一気に疲れた…」


五条くんはしおしおとテーブルに項垂れた。


「お疲れ様、いかに五条くんが信頼されていないかが分かったわ」


「寧々、その言い方は心にくる…。はぁ…もう…飯食って切り替えよ…。俺、海鮮丼な」


席に置かれたメニュー表をパラパラとめくると、海鮮丼が大きく掲示されていた。


「人気ナンバーワンなのね。私もこれにしようかしら」


「おっ、俺と同じの食べたいんだな!よし、注文してくる!」


人気のある定番商品だから食べたいのであって、お揃いにしたいわけではないのだけど…。


なぜか五条くんは落ち込んでいたのから一転、張り切ってカウンターに向かった。


「お待たせ、寧々。食べようぜ」


「ありがとう、ご馳走になるわね」


やがて2人分のプレートを持って戻ってきた五条くんに、約束通りお礼だけしっかり言って、手を合わせる。

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