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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「寧々っ!俺は事前に調べてきたんだぞ!」


「でも書いてあるから。五条くんの説明よりも凄く詳しく」


「くっそ、博識な俺を見せつけるチャンスだったのに」


五条くんに博識なイメージは全く持ってなかったけれど、下調べをするくらいには計画を練っていたことは分かった。


「五条くん、いつまでも悔しがってないで、早くラッコも見たいのだけど」


大水槽の次の展示は愛らしい2匹のラッコ。


「あ…」


体長の大きいオスと見られる個体が、一回り小さいメスのラッコの手を握った。


小さなおててをバンザイしながら、2匹仲良く水面を漂う。


「寧々、俺達も…」


「嫌」


前回は別々に泳いでいたのに、寄り添ったまま離れようとしない。


「この子達、夫婦なのね」


時間がなくて読み飛ばしていた前回と違って、一つ一つの解説をゆっくりと読めるのはいいことね。


「寧々、夫婦になったら手を繋「絶対に嫌」


五条くんは口では手を繋ぎたい、なんて言いながらも、私が拒否することが分かっていたのか


手を差し出しはしなかった。

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