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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第8章 違う人と任務




今…と思って、術式を放とうとした時


「ふぇっ!?ぼくぅ!?」


夏油くんの伸ばした手は軌道を変え、私の横にいるなまちゃんへと触れた。


ほぼ横並びの私にも、触れてしまえる距離で。


「さすがだ傑ー!人の女に手を出す男は男じゃねぇ!」


ビクッと震えた肩を撫で下ろす。


歓喜に沸く五条くんと穏やかな目の夏油くん、まさか自分が負けるとは思いもしなかったなまちゃん…は目を見開いた後ぱちくりとさせている。


そんななまちゃんの背ビレを…夏油くんはゆっくりと瞬きをした後、滑るように撫でた。


「なまちゃんのまけだよ」


「ぼくのまけ…っ?うぅ、まけちゃったんだぁ…」


しょんぼりと気落ちしてしまうなまちゃん。


「さとるおにいちゃんのまけだとおもったのになぁ」


「ふふ、悟は強いからね。勝ちを譲る気もないだろうし」


「?」


なまちゃんにタッチしたのも、五条くんをあえて避けたのも、夏油くんの裁量なのに


どうして、私をチラリと流し見たのかしら?


「ゆずってくれてもいいのにね!」


「そうだね、少しくらい私にもいい思いをさせてくれたっていいだろうにね」


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