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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第2章 馬鹿と告白と初デート




「あっそ…」


思い出が増えたからなに?


楽しいことしか記憶に残らないみたいな言い方。


「……やっぱり笑わねー」


「は?」


五条くんは頭をぽりぽり掻きながら、困ったように首を傾げた。


「寧々の笑った顔、一回も見たことないんだよなぁ」


「そんなのどうでもよくない?」


…よくよく考えたらこの男、笑顔を見たことない女に惚れるってどういう頭してるの?


本当に頭、大丈夫?


それとも、私みたいに…打算的な何かがあるの…?


ううん、考え過ぎね。


水無月家を取り込んだところで、五条家にとってプラスになるとは思えない。


「バーカ、好きな女の笑った顔見たいだろ。泣いた顔とか怒った顔とか、仏頂面以外にも表情あんだろ」


「感情の乏しい女だとでも言いたいの?」


「その揚げ足取ってくるとことか、寧々じゃなかったらキレてるわ」


キレてるわ…なんて言いながら優しい顔で笑うのね。


私にはそんな顔…できない。


「そんなに見つめちゃって…俺がイケメンだからって見過ぎだぞ」


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