第19章 うちはイタチ part2
それからも月日が流れた。
あれ以来ヨルさんとは会っていない
時折、里に帰っていると小耳に挟むが、オレに姿を見せる事は無かった。
オレも色々と任務を遂行する事で、沢山の経験を肌で感じた。
同期の死...
忍びとは何か...
命とは何か...
何故自分はクナイを握るのか?
この写輪眼は何を写すのか?
自問自答繰り返す中で、明確な答えは導き出せない。
ヨルさんなら何て答えるのか...?
居ない相手を思うのはナンセンスか...
なんだろう...今日は心が重い?
本当の笑顔で家族と向き合えない
「イタチ。出掛けるのか?」
父さんだ。
「はい」
「ヨルの元から去った後も、修行は欠かさずにしている様だな。
里としても8歳で写輪眼を開眼し、ヨルの元で育ったお前の力を見ておきたい所だな...何せ、写輪眼はそれだけの影響力があると言うものだ。お前もその自覚を持ってもらいたい。だが一族でも同志が増えたのは喜ばしい事だ。俺もそれは誇らしく思う」
写輪眼...一族...
この眼の発動条件は
大きな愛の喪失と自分自身の失意だ
度重なる様に
この間の任務で、仲間が死んだんだよ...
父さん...
仲間の死が代償になりたつ世界...?
「しかし写輪眼を手に入れたからと言って、慢心してはいかんぞ。精進は続けて行かねばならん。お前には言わずもがなだ」
仲間が死んだん......それなのにッ
「はい父さん...これからも精進して行きたいと思います」
作り笑顔で父さんに向き直る
玄関で靴を履き、少しため息をついた...
「ヨルさんに会いたい...」
無意識に貴女の名前を溢してしまった...
そんな時...
「イタチ...オレからの任務受けてくれないか?」
そんな時シスイからの依頼で一緒に任務を行う。
うちはシスイ...オレにとっては兄の様な存在。ヨルさんとは違う着眼点から、オレを育ててくれた人。心を許せる親友だ