第6章 リョータ・三井復帰
花「そしてこれは、の分……もちろん一発じゃ足りねぇ。あいつは俺の家族みたいなもんだからな」
そう言い切って、花道は拳を止めなかった。
何度も、何度も。
最後に――自分自身の分を、鉄男の顎へ叩き込む。
鉄男の巨体が大きく揺れ、床へ崩れ落ちた。
洋「さぁ! 二度と来ねぇって言えよ!」
三「……はぁ……はぁ……」
荒い息を吐く三井の前へ、がそっと歩み寄る。
「洋平……多分、この人は言えないよ。だって彼は……」
その瞬間だった。
三「ぐぁぁ!」
バキッ――
鈍い音とともに、三井の拳がを襲う。
「うっ…」
身体が宙に浮く感覚。
倒れかけた彼女を、水戸がとっさに抱き留めた。
洋「!!てめぇ…殺されなきゃ分かんねぇのか?」
三「ぶっ潰してやる!」
洋「バカやろう!」
水戸の拳が、再び三井を打ち抜く。
「洋平…もうやめてあげて…」
は震える手で、水戸の腕を掴んだ。
洋「なんで庇うんだ!?殴られたんだぞ!」
「どこかで見覚えがあると思ったら…」
ゆっくり、噛みしめるように言葉を選ぶ。
「中学バスケでMVPを取ったスリーポイントシューター……三井寿。髪型が全然違うから分からなかったですけど……そうですよね、メガネ先輩」
木「うん…もういい…もういいだろう」
近づいてきた木暮を、三井は「どいてろ!」と乱暴に殴り飛ばした。