• テキストサイズ

僕だけを見つめて【スラムダンク】

第6章 リョータ・三井復帰


花「ヤス…」

三「なんなんだ?お前は」

ヤス「たっ、頼むから帰ってください。お願いします。試合が近いんです」

震えながらも、安田は真正面から三井たちの視線を受け止めていた。

三「あん?」

ヤス「今年はいい新人も入ったし、リョータも戻ったし、もしかしたら、行けるかもしれないんです。全国に。今、出場停止になったら…」

ヤスの声は途中でかすれ、胸に押し込めていた不安が滲み出る。

ヤス(赤木さんになんて言えば…)

「ヤスさん…」

その名を呼ぶ声には、痛むような心配がにじんでいた。

ヤス「お願いです!帰ってください!」

体育館に響いた必死の声とともに、安田は深々と頭を下げる。

三「お前、見かけによらず勇気あるな」

ヤス「え?」

驚きで顔を上げた瞬間――

三「でも…」

「ヤスさん!しゃがんで!」

警告が届くより早く、三井の拳が安田の顔面にめり込んだ。

ヤス「ぐぁ!」

三「バカだな!」

吹き飛びそうになる安田を見て、の瞳が鋭く光る。

「流川、貸して」

は流川の持っていたボールの汚れた面を向けて思いっきり三井に投げた。

流川の手から素早く汚れたボールを奪い取ると、そのまま迷いなく三井めがけて投げつけた。

回転をかけられたボールは勢いよく飛び、三井は身をひねって避ける。
だが、手のひらにべったりついた黒い汚れに気づき、顔色がわずかに変わった。

そして、ボールの飛んできた方向をにらむ。

すると、がまっすぐこちらへ歩み寄ってきていた。

晴「ちゃんダメ!ちゃっ…はっ…」

「…女だからってなめないで」

静かに言い放たれたその言葉は、火をつけるには十分すぎた。
/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp