第6章 リョータ・三井復帰
一方その頃。
(今日は体育館裏から行ってみよーっと。誰か喧嘩とかしてたりして!)
委員会が終わり、いつもの道ではなくわざわざ回り道を選ぶ。
胸の中はすでにテンション高めだ。
「んなドラマみたいなことあるわけないか!」
……が、その足取りは自然と昨日のことを思い出していた。
(それにしても昨日の流川、なんか優しかったな…もしかして雪でも降るのか!? あー、花道に渡したかったなーバッシュ。でも幸せそうだったから、ま、いっか!)
そうやって鼻歌まじりで歩いていた、その時――。
体育館裏から叫び声が響いた。
?「あぁーー!彩ちゃん!!何!そいつはぁ!!」
「彩ちゃん?彩子さん…!?」
血の気が引いた。
はその声の方へ全速力で駆け寄る。
そこには――
不良たち、彩子、そして花道がいた。
不良の1人が地面にひざをつき、泣き叫んでいる。
?「俺のいない間にそんな男と!なぜ!?俺には振り向いてくれないくせに!オオオーッ!なんてことだ!」
予想外すぎる光景に、の脳内が一瞬にして大混乱する。
「えぇ!?花道と彩子さんそんな関係だったの!? 彩子さんひどいですー!私の想いを知りながらー!うわぁーん!花道は晴子ちゃんじゃなかったのー!?うわぁーん!!」
まで涙を流してその場に崩れ落ちる。
彩「!?」
花「おお、終わったのか」
?「こんな男と彩ちゃんが…うぅ…」
「どういうことよ花道ー!彩子さーん!うわぁーん!」
体育館裏に響く、三者三様の叫び声。
まさかの修羅場――というより完全な“誤解地獄”が形成されていた。