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【hrak】Word HERO!!【男主】

第5章 本当の入学初日


「そういえば今日って式とガイダンスだけかな?先生ってどんな人だろ〜緊張するよね〜」

ふわふわ少女がのんびりとそう言っている中

(そういや、イレイザーヘッドどこに行ったんだろ?まだ職員室かな)

チラチラと見渡してもいつもの黄色の寝袋が見当たらない。

「……?なにか探しているのかい」

飯田が話しかけてくる

「あ、あぁ!えっと!その!」

っと話していると探していた人物の声が廊下から聞こえてくる。

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け」

(あ、うん…見つかったわ…転がってた…廊下に…)

寝袋を着た物体に緑谷とふわふわ少女はポカーンと見ている。

「ここは…」

相澤はそのままゼリー飲料水を手に取り

「ヒーロー科だぞ!!」

ジュッ!!とそれを一気に吸い込んだ。そしてニョロニョロと立ち上がる。

その場の全員が思った

((((((((なんかいる?!?!))))))))

と寝袋から脱皮をする相澤と一瞬目が合ったが、直ぐにそらされる。

「はい、静かになるまで八秒かかりました。時間は有限君達は合理性に欠くね」

((((((((先生?!))))))))

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

(((((((担任?!!)))))))

(イレイザーヘッドが先生やってたのは知ってたけど!担任だったんだ〜!!すげぇ嬉しい!!)

目を輝かせている一心を見て相澤は思った

(……尻尾を全力で振る犬に見えるな…気が散る)

……と

「早速だが、これ着てグラウンドに出ろ」


相澤の手には青がメインカラーの体操着が握られていた。


………………。



……という訳でゾロゾロと更衣室に向かっている。
みんな不安と戸惑いといった顔をしている。一心はというと全然そういった感情は無かった。なぜなら相澤は厳しい所もあるが優しい面も沢山知っているからだ。

(みんなをリラックスさせれねぇかな……よし!)

「どえらいのが担任になっちまったなぁ〜!今から何させられるかわかんねぇけど……!ま、付き合ってやろうぜ!あと、俺みんなと連絡先交換したいからそれも良ければ付き合ってくれよな!」

ニヒヒッ!と笑ってみせると少し空気が和らいだ気がした。

「それじゃ、俺達男子はこっちだから!」

一番乗り〜!と言いながら更衣室に入って行く一心を見たみんなはクスッと笑みが零れた
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