第3章 試験から一週間後
「俺ケーキこれにする!いっただっきまーす!」
美味しそうにケーキを頬張る一心。
「うっっっま!!
あ、二人早く選んで選んで!!俺次々食べちゃうよ〜」
「あ、アァ! アリガトウ、ソレデハコレヲ」
(やばいさっきの話が超気になる! もしかしてもう緑谷少年と会ったのか?! 運命的やしないだろうか?!)
「ん〜!!very!very!!Delicious!!!」
(フワフワの個性ってあの茶色い髪の女子リスナーか? あんな良い子と言葉が友達になれるなら俺は嬉しい限りだぜ!! )
「ア、ア、アノ、アノアノアノアノ
ソノミドリガミノコッテ…カミノケ、ガ……モサモサシテル?」
「うん! 触ったらすっげぇモサモサしてて気持ちよかった!今度また触らせてもらおっかな!」
「……ソバカスツイテタ?」
「うん!!!!目がクリクリしてて身長は俺より低くて!」
「グハァ!!」←吐血
(もう確実に緑谷少年んんんん!!めっちゃ物凄く100%緑谷少年んんんんん!!!)
再び目をぱちくりとさせる一心、そのオールマイトの様子を何やってんだこの人という目で見るプレゼントマイク
「いや、あの〜……その子とはちょっと話した事があるから!とってもいい子だよ!!うん!!安心して友達になりなさい!」
「もちろん!!」
(言葉少年には既に私の個性の事を話した事がある。だが、緑谷少年の事はまだ話してはいない。この先緑谷少年と言葉少年が仲良くなったら話そうとは思う。緑谷少年もきっとその方が心の拠り所が出来るだろうし)
ウマウマウマウマと食べる一心の顔を見ながらふとオールマイトは笑みを零す。口の中に頬張ってたケーキを飲み込むと「そういえば」と口を開いた。
「今日さ、俺の事知ってるやつにあったんだよ。それが爆豪だった。もう一人クソナード??っていう人が俺の事知ってるんだって。俺は……二人のこと知らなくてさなんかすごい申し訳なくなった。」
「言葉少年……」
「でも!また爆豪が友達になってくれたんだ!!俺すげぇ良い友達昔も持ってたんだなぁ〜!!って思って!そのクソナードって言う奴ともまた友達になってもらう!ぜっっったい!!」
((前向きだなぁ〜))
「その前向きなところが言葉リスナーの良い所だよな!!だけど……」
「「そのクソナードって言葉は禁止!!」」
「……ふぁい」
