第3章 試験から一週間後
(さてさて……次は何かな)
モニターを再び確認するも誰も映っていない。郵便受けも見てみるが何も入っていない
(………。)
念の為警戒態勢を取る一心…
そして扉を開けた。
その瞬間少しの隙間から指が差し込んできた。そして無理矢理開けられる。
「……ッ!!」
一心はすぐさま戦闘体制に入るが……
「よぉ!!言葉リスナー! 雄英合格おぉおおめでとぉおおおおお!!」
「コラ!今は夜だぞ静かに!」
「オォオオオ「シー!!」じさん!オジサン!!」
一心がオールマイトと言おうとしたことを察したオールマイトがシー!!と人差し指で示したので慌てて修正する一心。それを楽しそうにケタケタと笑うプレゼントマイク。
オールマイトは現在トュルーフォームである。この姿をオールマイトと呼ぶのは禁句である。
「とりあえず入って!!」
一心の後に二人は続く。
……………。
「二人とも何か飲む?」
「いや、買ってきたから大丈夫だよ」
「コップと皿を頼むぜぇ!Yeah!!」
一心は二人専用のコップを取り出す。
オールマイトにはオールマイトの絵柄が付いたコップ、プレゼントマイクにはプレゼントマイクの絵柄が着いたコップ。そして一心のは魚の漢字が沢山書かれたコップ
「所で今日はどうしたの? 特に体の調子もリカバリーガールが治してくれたし大丈夫だけど」
「Hey! そんなの決まってんだろ! 言葉リスナーの入学祝いだぁああああ!!」
「ちょ!静かに!!」
騒ぎまくるプレゼントマイクをオールマイトは再び怒る。
「映像ではまた学校でとは言ったけどいても経っても居られなくてね。相澤くんにも連絡をしたんだけど忙しいみたいだよ。他のみんなも祝いに行きたいとは言ってたんだけど大人数で押しかけるのも迷惑だろってことでジャンケンで勝った二人で来たって訳だ!」
「みんなの真剣な顔といったらそりゃあおっかなかったぜぇ〜!!ジャンケンに勝つまじないとかやってたやつもいたもんだ!大の大人が真剣にジャンケン中々面白い光景だったぜ」
(君も中々真剣だったよマイク……)
心の中でそう呟くオールマイト
「ささ! ケーキも買ってきたんだ!遠慮せずに食べなさい。飲み物も好きなのを飲んでくれていいから」
「わー!ありがとうオールマイト!プレゼントマイク!」
一心は満面の笑みを浮かべる
