第10章 彼氏の特権/越前リョーマ
「英二先輩はそんなんじゃないって分かってるよ。分かってるけど…」
「ごめんね、リョーマ!」
はそう言うと、俺を抱きしめた。
「他の男の子に簡単に触らせてごめん…。でも、私…触られてドキドキするのリョーマだけ…だよ…?」
そう言ったの心臓は確かにドキドキと大きな音を立てていた。
「ズルすぎ。そんなの許しちゃうじゃん。」
今まで嫉妬でイライラして八つ当たりしていた自分が情けなくなり、の高鳴る胸に顔を埋めた。
「俺にもあれして。」
「あれ…?」
「猫ポーズ」
一瞬豆鉄砲を食らったような顔をしたの顔が見る見る赤くなった。
「やっ…やだよっ…」
「ふーん。他の男にはあんな嬉しそうにしてたのに、俺には見せてくれないわけ。」
「リョーマだからこそ、見せたくないっていうか…その…」
赤面するの細い首にキスをしてそのまま舌を這わせる。
「ひゃぁ…」
首筋、鎖骨を行ったりきたりと、優しくキスをする。
「リョ…マぁ…」
「可愛くお願いできたら続きしてあげる」
「…リョーマ、お願い…」
そう言って潤んだ瞳で見上げるを見るだけでもうだいぶキてるんだけど、もう意地っていうかなんて言うか。
「猫ってそんな風に喋るの?」
「んん…にゃ…にゃぁ…?」
恥ずかしそうにそう言うの目には涙が溜まって、興奮材料としては十分すぎるほどだった。
「さっきの客たちも、あんたがこんなエロい顔して鳴くなんて想像もしてないだろうね」
そう軽く笑って言って、俺はの口をキスで塞いだ。
フリルがあしらわれた胸元に手を入れて、そのまま服を下げると白い肌にピンクの蕾が顔を出した。
スカートをぺろんと上にめくると俺の目にはすごくいい景色が映る。
「は…恥ずかしいよ…」
そう言って息を荒くする。
「どうして欲しい?」
「…触って…?」
キスしかしてないのに、もうツンと勃った蕾を軽く指で触れるとは色っぽい息を吐いて体をよがらせた。
「メイドのくせに命令するなんて…いい度胸だね」
そう言って俺はのショーツを勢いよく下ろし、既に準備万端のそこに指を入れた。