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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第32章 時が来た




いつもと同じ朝なはずなのに、いつもと違う朝に感じる。



上着のチャックを上まで閉めると、玄関に置かれていた刀を背負い、そしていつもよりも強くブーツの紐を縛って早々と家を出た。




昨日、悟は帰って来なかった。きっと色々忙しいんだと思う。私も帰ったのは夜中の3時だったくらいだ。



いつも何通も来る連絡も昨日は全く来なかった。

悟…少しは仮眠取ったかな。




高専へ到着すると、広々とした和室に集められた準一級以上の術師達。



部屋へ入るといつも遅刻癖のある悟が今日はすでにそこにいて…壁に寄りかかるようにして立っている。



「夏油傑、呪霊操術を操る特級呪詛師です。主従制約のない自然発生した呪いなどを取り込み操ります。設立した宗教団体を呼び水に信者から呪いを集めていたようです。元々所持していた呪いもあるはずですし、数2000というのもハッタリではないかもしれません」




傑の説明をする伊地知君に夜蛾学長が腕を組みため息を吐き出す。





「だとしても統計的にそのほとんどが二級以下の雑魚、術者だってどんなに多く見積もっても50そこらだろう」




「そこが逆に怖い所ですね、アイツが素直に負け戦を仕掛けるとは思えない」




悟は冷静な声でそう答えた。





「ガッテム!総力戦だ、今度こそ夏油という呪いを完全に祓う!!」





傑という呪い…




傑…




傑…





私は…傑を…





傑の事を…




私はうつむき膝の上に置かれた震える拳を見つめると、ギリギリと強く握りしめた。





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