第16章 酷い夜だからこそ
本当は好きだと言いたい。
ずっと好きだったと。
ずっとリンだけが好きだったと。
だけどそう口に出来ないのは…
僕がこの気持ちを伝えてしまったら、この関係が終わってしまうんじゃないか… リンを困らせてしまうんじゃないか…
そんなくだらない事を悩んでいるからだ。
「本当僕… リンのことになると昔からダサいよね…」
僕は最強だ。
呪術師最強の男だ。
それなのに…好きな女に好きとも言えないなんて…
本当最強が聞いて呆れる…
僕はさ、
天才だし顔も良いし最強だけど…
リンの前ではただの五条悟なんだ。
呪術師最強の五条悟じゃない。
「ごくごく普通の…ヘタレでどうしようもなくカッコ悪い。ただの一人の男にすぎないんだよ…」