第14章 帰国
「久しぶりだね、リン」
たくさんの人に囲まれていたのに、そんな私の小さい声が聞こえたのか、目の前の人をかわして私の前へ立ち止まる。
「え?何で悟?硝子は…?」
「久々に会ったのに第一声がそれ?」
ポカーンと見上げる私に、悟はニッコリと微笑んだ。
うわぁ、悟…
高専時代よりオーラ増してるというか…
何か…キラキラしてる…?
もともと目立つ風貌してたけど…
高専時代の尖った部分が丸くなったのか。
これはさらに目立つのでは…
「硝子は緊急の仕事が入ったらしい、それで代わりに僕が来たってわけ」
「あぁ、そうなんだ!ありがとう悟」
「それにしてもリン、全然変わってないねぇ」
「え?それって褒めてる?」
「もちろん褒めてるよ」
「そぉ…?ならいいんだけど。悟は大人っぽくなったよね!」
実は私と悟の再会は8年ぶりになる。
卒業式以来、実は一度も会っていなかった。
悟がこっちに来てくれる事もなければ…私が日本に帰る事もなかったからだ。