第29章 停戦協定※
「…ひ、や、あああああっ!!!っあっ、ふ、….っ、あ……ッ…!」
体を仰反らせるとビクビクッと体を震わせたほの花が虚ろな目で俺を見上げた。
気をやったばかりで放心状態のその姿を見られるのは俺の特権だ。
上気した頬、涙目の瞳、半開きの口が煽情的で美しい。
果てた瞬間はもぎ取られそうなほどの圧迫感に耐えなければいけないが、この姿を見たくて我慢してしまう。
手で触れても、舌で舐めても…同じようにこの姿を見ることはできる。
でも、自分の肉棒でその瞬間を迎えさせられるのは一入なのだ。
「…やらしい顔しちまって…、クソ可愛いんだけど。」
思わず本音が漏れ出るのも仕方ないと思う。虚ろな瞳に俺しか映っていないことが余計に可愛くて仕方ないのだ。
すると、いつもなら情交中はそのことしか頭になくて余計なことは話す余裕もないほの花がポツリと話し出した。
「…わたし、瑠璃さんのこと…結構好き、だけど…」
「…?ほの花?」
「教えてもらったやり方だけじゃ…いや、だから…わたしのこと、瑠璃さんよりももっともっとたくさん愛して、ね?私だけをこれからもたくさん、抱いてね…?」
瑠璃に対して一貫して嫉妬をすることはなかったほの花だが、"初めての女"というところは相当嫌だったらしい。
少しくらい嫉妬しろよと思っていた俺からしたらこんな嬉しいことはない。
ほの花の願いなんて些細なことだ。
そんなこと望まれなくてもそうすると言うのに。
「…だから、お前以外にもう勃たねぇんだわ。他の女なんて抱けねぇわ。」
「うん…。」
ほの花が可愛くて仕方ないのに他の女を抱く余裕なんてない。
ほの花を想像すれば勃つことはしても、コイツの匂いや温もりがなければ果てる気がしない。
少しばかり緩やかな抽送をしていた肉棒を再び最奥にガンッ──と突き上げれば甘美な声が響き渡る。
「あああっ!!」
「…ほの花、もっともっと俺の前だけで乱れろよ。
「ん、ふぅっ…、や、ぁっ!う、ん…!」
「俺しか見れない最高のお前を見せて?愛してる。ほの花。」
打ち付ける肉棒がほの花の膣肉にもぎ取られそうになりながらも真っ直ぐに目の前にいる愛おしい恋人だけを見つめた。