第29章 停戦協定※
「あ…ぁぁ…っ…、は、ぁっ…!」
ちゅぱ、ちゅ、ちゅぱ───
わざと音を立てて私の乳首を舐めている宇髄さんを見ていられなくて顔を背ける。
片方の頂を舌で押しながら吸いつかれているというのにもう片方の胸は指で頂を摘まれている。どちらも甘い刺激で頭がおかしくなりそうだ。
先ほど果ててしまってはいるが、続けられれば再び快感は溜まっていく。
しかし、何度も果ててしまえば最終的な末路は"意識を失って目が覚めたら朝だった"だろう。
折角の仲直りの情交なのにそれはあまりにお粗末だ。
できたら最後まで彼とのこの行為を意識がある状態で体感したい。
「…て、天元…っ、お、おねが、い…!し、下も、触って…?」
「んー?それなら自分で触ってみろよ?俺はまだ此処を舐め足りねぇんだわ。」
「へ…?!」
きっと触ってくれる、そう思っていたのはわたしだけ…?だったようで…まさかの展開に顔面蒼白だ。
以前も自慰してみろと言われてしたことはあるけど、その羞恥心ときたらもう二度としたくないと思うほどだったのに。
この人はまたやれと言ってくるのか?
確かに宇髄さんにさせるばかりで、平等じゃないのかもしれないけど。
(…もしかして、他の人はみんな自分で触ったりするの…?)
他の人の性交事情なんて聞いたこともないし、そもそも私は宇髄さんしか経験がないのだからわからないことばかり。
彼に教えてもらったことしか知らないのだから私の中で宇髄さんが正解なのだ。
「…あ、の…、みんな、じぶんで、するの…?」
「んー?する奴もいるんじゃねぇの?ほの花がもう触ってほしいなら触ってみろよ。」
「…で、でも…、私、前にやったとき…あんまり気持ちよく、なれなかったもん…。天元に触ってほしいよ…。駄目?」
そうだ。
結局、自慰させられたがいくら触っても達することができずに宇髄さんに絶頂を迎えさせられたのだ。
思い出した内容を踏まえて、再びおねだりをするために恐る恐る顔を見上げれば、優しく笑ってくれた宇髄さんが私の手を持ち、自分の屹立に持っていった。
「…なら、触ってやるから俺のも触って?」
触れた其処は熱くて、ドクドクと脈打っている。
それだけで想像してしまうのは此れを挿れられた後の自分の快楽に落ちていく瞬間だ。
一度だけ彼を見つめると着物越しにゆっくりと其処を往復させた。
