第26章 君の居ない時間※
花火大会を楽しみにしていると言ったほの花の表情には嘘はないようだった。
そこで漸くホッと胸を撫で下ろすと、力が抜けて彼女の上に覆いかぶさった。
「ぐえ、て、天元!おも、重い…っ!死ぬ…!!」
容赦なく体重をかけてやったことで悲鳴をあげるほの花はいつものほの花。
急に射精後の脱力感に襲われて無遠慮に押し潰してやるが、苦しそうにしてはいるが笑顔のほの花の顔をずっと見ていたいと思った。
「て、てんげんーっ、ほんとにじぬ…。おもい…。」
「あー、悪い悪い。」
そう言ってやっと体を動かしてやると不満そうに口を尖らせてジト目で睨まれた。
「ねぇ、窒息するかと思ったぁー!!酷いぃっ!!明日から会えないのに意地悪ーー!!」
「ごめんって。ほの花。悪かった。ごめんな?愛してる。寂しくて死んじまうから早く帰ってこいよ。…待ってる。」
「…うん!」
よくよく体を見るとすげぇ量の所有印がほの花の白い肌に付けられている。
首筋の鬱血なんて正直、病気を疑うほど。
コイツが出発する前に元嫁達にドヤされる気がして仕方ないが、もうそれでもいい。
だとしても後悔はしていない。
それでほの花に近づくと男がいないのであればそんな嬉しいことはない。
「…準備手伝うわ。服着せてやろうか?」
「き、着れる!自分で…!ひゃぁっ!ぬるぬるしたぁ!!」
「…あ、悪ぃ。拭き取ってなかったわ。」
服を着ようとして腹部に触れた瞬間、俺の精液が手に付いて驚いているほの花が何だか可愛くて無意識に目尻が下がった。
生娘だった頃はもっともっと恥ずかしがってて、口づけするだけでも顔を真っ赤にしていたのに…。
こんな風に抱かれても照れながら笑顔を向けてくれるほの花が愛おしい。
自分の手で女にした。
色気もこの美貌も全部俺のもの。
誰にも絶対に渡さない。
「あ、何だ。天元のか。じゃあ舐めれば良かった。」
「その発言、痴女っぽくていいな。」
「え、…!て、訂正する…!」
「言ったもんは取り消せねぇの。でも、今日は拭いとくな?」
腹の上に出した精液を拭き取ると少しだけ残念そうな顔をするほの花。
頼んだわけでもないのにそうするのが当たり前だと思っているところもまた自分が女にしたと思えて良い。