第13章 変わりゆく日常と濃くなる影
(お、おい…!今の聞いたか!?)
(中忍試験有利だってよ!?)
…二人が人参に釣られた馬にしか見えない。
(あんた達ねぇ…、身の丈に合った買い物しないと潰れるよ?)
あの人、なんなん?
私達をどうしたいの?
私はちらりと盗み見ると、ばっちり目が合った。
んで、スケアさんはにっこりと微笑んだのだ。
胡散臭〜!
(ちょっとちょっと。そもそも本当に有利になるの?任務の成功失敗が中忍試験に響くなんて聞いた事ないし。)
(あの人が言うんだから間違いないだろ?)
(だってあの人犬塚って言ってたじゃん。先生の一族の人だろ?)
(だからってさ〜。鵜呑みにするのはどうよ?)
私が言うと、何故か二人はぷっと吹き出した。
(お前がそんなこと言うなんてな。)
(世も末だな。)
「はあぁぁ〜?ひとをしょうもないみたいに言わないでくれる?」
心配してやってんのにバカにするってどういう事よ!
((馬鹿!しぃ〜!))
二人は慌てて私の口を塞いだ。
(とにかく俺はやるからな。)
(俺も。)
(だいたいが、出来ない任務を持ってくるなんて思えない。それって俺達に資質があるって事だろ?)
(そうだよ、お前だっているしさ。)
(…私が日向家だったらいい意味で取ってたんだけどねぇ。)
なんせうちは一族ですから。
里からどんな目で見られてるのか、よく知ってます。
まぁ、でも最近の成果を試してみたいと密かには思ってる。
ここ最近は修行し通しだからね。
そろそろ自分がどれだけ成長したのか試したいとは思う。
「分かった。二人がそこまで言うなら任務受けよう。ただし、無理は禁物。約束だよ。」
「「勿論。」」
私達は話し終わると、スケアさんの所に戻る。
「すみません、続きをお願いします。」
トウキがはっきりとスケアさんに言うと、彼は満足気に笑った。
「そうか。ま、期待してるよ。」