第13章 変わりゆく日常と濃くなる影
きっちりみっちり兄ちゃんからもイタチからも指導を受けて何となく感覚を掴み始める。
幻術の抜け出し方や返し方だったり、結界の張り方や境界の見分け方だったり、チャクラやエネルギーの見方や焦点の広げ方絞り方、などなど。
出来ても出来なくても次々に詰め込まれる。
中には幻術での異空間を作り出す原理だとか、須佐能乎の原理だとかも、”体感”として教えてももらった。
特に天照が面白かったかな。
写輪眼の訓練って、口頭での説明がめちゃくちゃ難しい。
一子相伝なのもやってみて頷ける。
これは指南書作るより体に叩き込んだ方が早いよね、みたいな感じになるわ。
それでも指南書は作ってほしいと思うんだけど。
「じゃあ、今日はここまでにするか。」
「…あ、りが、とう、ご…」
ざいました、って続く前に目が回ってぶっ倒れた。
えぇえぇ、チャクラ切れでございます。
久々の感覚だわ。
力が入らない…。
「しょうがないな。」
「少し詰め込みすぎたか?」
兄ちゃんとイタチが話してるのが遠くに聞こえる。
「これくらいは序の口と思わなけりゃ、これから先は臨めないさ。」
…手厳しい。
「だが、初めてでこれだけついてこれるだけでも御の字だろう。」
ありがとう、イタチ…。
「仕方ないな。おぶってやるか。」
ありがとう、兄ちゃん。
もう、指一本動かせない。
上体を起こされるだけでも目が回る。
前後不覚になって、温かい感覚と共に動きが落ち着いた。
ふふっ。
久々におんぶしてもらったかも。
その後も、兄ちゃんとイタチが何か話してたけど、声が遥か遠くに聞こえてて、いつの間にか寝落ちた。
…らしい。