第2章 出逢い
夜が明け、また夕刻時に宿儺は屋敷に現れた。
「…おい、死ぬかもしれぬ、と言うのはどういう意味だ」
屋敷の主は宿儺に聞いた。
宿「そのままの意味だが?
お前の心臓を痛め付けているのは式神だ。
式神を燃やしたところで埒があかん。
だが、お前の心臓を痛め付けている最中、呪力が式神と術者を結んでいるからそこを潰すしかない」
「その術者とやらは すぐに見つかるのか?」
不安な表情をする主に、宿儺は「しらん」と答えた。
宿「術者がどの程度離れて術式を操作できるかは、その術者によって様々だ。
昨日の様子から、術者は屋敷の外に居るだろうな」
「まだ苦しまねばならんのか…!」
自分を苦しめいてる術者に怒りを向ける主に、宿儺は言った。
宿「…お前、なぜ呪われているのか分からんのか………
あれだけ自分の心臓をじわじわ痛め付けられても自覚が無いと?」
「どういう意味だ!」
真っ赤な顔になりながら口調を強める主。
宿「呪いは人の感情によって生まれる。
呪いの効力は術者の力が反映されるのがほとんどだが、お前の場合は "反動" として自分の身に返ってきているんだ」
「反動…?」
宿「この町の民を知っているか?
この屋敷の者もそうだが、みな痩せ細っている。それに対し、お前はどうだ。
私腹を肥やしているではないか。
術者を探すのに時間がかかって お前の心臓が潰れようと、俺の知った事では無いわ」