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dcst 夢小説 短編まとめ

第1章 【氷月】ちゃんとお嫁に来て下さい


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そして、3700年以上の月日が経った。

「生きていたんですよ、千空クンが」
自身がそう報告する前には、驚愕で目を見開くかつて『霊長類最強の高校生』と呼ばれた男ーー
獅子王司が居た。

「……そうか。ゲンが裏切ったのは、大きいね」
「ええ」

私は桜子が道場を辞してから、それまで以上に鍛錬に精を出した。文字通りの血のにじむ様な練習をした。向いてない、なんて関係無かった。とにかく彼女を超えたい。その一心だった。

彼女の足捌き、槍捌き、相手の思考回路すら見据えた心理戦。全てを真似て飲み込んで、今では目の前の男と張り合う程にまでなった。

苦悶する司が、こう漏らした。

「ゲンには、参謀としても活躍してもらいたかったけど、仕方がないね」

参謀ーー久しく聞いてなかったその手のワードに、ふと脳裏に桜子の姿が思い浮かんだ。

「……1人、アテが無いわけではありません」
気付けばそう口走っていた。

「…ゲンの代わりになる様な人材、ということかい?氷月」

「はい。私の腐れ縁の様な者です。彼女は役者でありながら、歴史学者の父親の跡継ぎとして歴史学を修めています。好奇心が旺盛なので、心理学にも手を出す位です」

「そうか。でもゲンの様に、裏切る可能性はないのかな」

「……彼女に関しては低いかと。彼女はした約束は守る、『ちゃんとした』人間です。軍師を祖に持つ家系ですし、何よりーー彼女はこの私の、許嫁です」

「……成程。うん、氷月。君がそこまで言うんだ。それなら適材だろうね。復活液を君に託そう」
「分かりました」
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