第39章 dignity ■
「だから悪いけど、レイだけはあげられない。
昔から、僕にとってたった1人の大切なお姫様なんだよ。」
「・・・」
あげるとか、あげないとか、
そういうことじゃないでしょう。
この人は、気付かないふりをしてるだけだ。
俺にはわかる。
「ペンダントを未だに外せないあの人が、五条先生を見ているとは思えませんけどね。」
「なら見させるようにするまでさ。僕だけを。
恵とは殺し合いになりたくないしね…」
不気味に弧を描く五条の目と目が合う。
伏黒はイラついた表情で小さく舌打ちをする。