第45章 complexion ■
「そーんな攻撃僕には当たんないよっ♪」
「そろそろ本気出してあげるよ、悟!
呪霊操術……こ」
「タンマタンマ!それはだめぇ!家崩壊する!」
「なら土下座して頼みな!」
「はん、するかよそんなん」
バチン!
バギっ!
「っっ!あっぶねえ…おい!
領域展開すっぞ!」
「こっちだってしてやるっ!」
「え…」
「領域展開……
……明鏡止水……」
その瞬間、
周囲は一気に「真っ白」になった。
まさに、一点の穢れも曇りもない、
ただ澄みきった「白」だけがどこまでも続いていた。
書いて字のごとく、
1つの波紋すら起こらない、
静かに止まっているだけの水に囲まれているような空間。
ただただ一切の思慮を捨て、
妄想や邪念がなく、澄みきっただけの心になる。
故に…
何も感じない、何も聞こえない
なにもしたくない、なにもできない、
何も起こらない
空間へ取り込まれたも同然だった。